中村理木工所@くわとちょうな

『天然・指組・漆塗』 自然が生み出す流れに乗って、千年先まで続くモノ作りを目指しています

   

楠による造形

今回は楠による造形です。
直径80㎝の大径木を使います。



クスノキは気乾比重が0.52、
防虫効果のある樟脳油を含み削るといい香りがします。
交錯木理になっており木目は独特の表情になります。
九州に多く生息しており巨木が多く、
御神木となっているものも多いです。

図面を起こした所、
厚み7寸以上の材料が必要な事が分かりました。
出来れば丸太を割り付けたままの状態で、
乾燥されたクスノキが欲しい所です。


通常木材は、原木を盤や角に製材した後、天然乾燥します。
まれに、お面用などとして、丸太を割った状態のままで乾燥されているものもあります。

今回はこれを求めて製材所を歩きました。

大断面のままの木は割ってみて初めて中が分かりますので緊張します。
外観目視からでは把握出来ない部分が多いです。



途方もない歳月が、一同に会する瞬間です。
辺り一面にカンフルが立ち込めます。


型紙を当てて、木取り墨を付けて、
荒割りを入れて行きます。


外周に中仕込鉋・仕上鉋を掛けて行きます。
表面にクスの杢が浮いてきます。



鉋屑に囲まれて、
一つの形が生まれて来ます。
10年先への乾燥収縮を計算して、
最後のRを付けていきます。


製作中、
工房にはカンフルが立ち込めていました。

呼気と吸気の合間に、
一振り、
鉋を引きました。
出てきた鉋屑が滞空している合間に、
また、
カンフルに浸りました。



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