中村理木工所@くわとちょうな

『天然・指組・漆塗』 自然が生み出す流れに乗って、千年先まで続くモノ作りを目指しています

   

黒柿の盆 製作工程 全編

今回はお盆を作ります。

使う木は黒柿の一枚板です。


黒柿は不思議な木です。
100年以上の老木でも全てが黒くなるというわけではなく、
その発生率は1/1000を下回るとも言われています。
黒くなるのは、
柿渋のタンニン成分に由来する、
とも言われていますが、
多くは謎に包まれている不思議な木です。

そんな貴重な黒柿を、今回は無垢の一枚板でお盆にします


まずは木取り墨を付けます。
左二枚は無垢一枚板でお盆が取れます。
右は二枚矧ぎのお盆が取れます。


墨通りに木取りします。
端材は平皿と箸置きになる予定です。(←黒柿の平皿できました


鉋で平面を出して行きます。
黒柿はその白と黒の部分で収縮率が異なり、
乾燥収縮による変形が大きく出ます。


この溝に足と反り止めを兼用した吸付桟が入ります。
黒柿は硬いのですが目切れが飛びやすいので、
慎重に蟻加工を施します。



お盆の木胎が出来てきました。

木目がつながっており、
一組のお盆として一体感があります。


この後漆を重ねて、艶を出して参ります。
仕上がりまで今しばしお待ち下さい。

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