中村理木工所@くわとちょうな

『天然・指組・漆塗』 自然が生み出す流れに乗って、千年先まで続くモノ作りを目指しています

   

基本の丸椅子 Standard Stool 製作工程

今回は 基本の丸椅子 を作ります。


 基本の丸椅子 StandardStool
  用途   スツール
  縦横高 約370×360×360(㎜)
  樹種  欅 ケヤキ
  仕上  摺漆




欅(ケヤキ)の一枚板に墨を付けます。
端材からも楔(クサビ)等が製作出来るので、
シビアに墨線を引きます。



木取り行います。



帯鋸でくり抜きます。
峰よりも刃の方に引張応力が発生しないように、
材を動かして行きます。



足を旋盤に掛けて丸くしてから、
台鉋を掛けて行きます。



座板にほぞ穴をあけて行きます。



手で擦りながら座りながら、
四方反鉋(シホウゾリガンナ)を使って、
座繰りを入れて行きます。



脚と座板と同じ材から、
クサビを切り出し、
完成組み立てをします。



ホゾの出を切り落とし、
座繰りをうっすら掛け直して、
脚の水平を出したら、
完成です。


丸椅子 ハイスツール 製作工程

今回は基本の丸椅子 ハイスツールを作ります。



厚い一枚板からつくります。
樹種はブラックウォルナットです。



木取り:チョークで材料取りの墨付けを行います。
    少し大きめに描きます。



バンドソーで墨通りにくり抜きます。



角物で木取りした後、旋盤で丸く挽きます。



完成組み立てです。



裏返して、くわとちょうな の焼印を押します。



四方反鉋を使って、座繰りをもう一度掛けたら完成です。

欅の燭台 ケヤキのショクダイ 製作工程

欅の燭台 CandleStand を製作しました。



欅の無垢一枚板から作ります。

まずは墨をつけます。
ロクロで削り出す場合、
平面は木に墨付けして、
断面は図面から型紙を起こします。



帯鋸で墨通りにくり抜きます。



荒取りを旋盤に掛けます。



鉋で挽き、ペーパーをさっと当てます。



杢が強いものは、
実際に火を付けて、
その浮き上がりを確認します。



杢は光の反射で、
表情をクルクルと変えます。

また木目の均一な燭台は、
動きのある炎を引き立てます。

肘掛け椅子 ウィンザーチェア 製作工程


 
  サックバックチェア

  用途  肘掛け椅子
  縦横高 座面420㎜
  樹種  楢 楡(座板)
  仕上  摺漆仕上



まず肘掛け用の材を曲げます。



無垢の一枚板から木取りを行います。
座面は楡(ニレ)、脚や腕は楢(ナラ)を使います。



墨を付け、ほぞ穴を開けます。



脚を旋盤加工します。



完成組み立てをします。



ホゾにクサビを打込みます。



漆を何度も塗り重ねて仕上げます。
生地固め→中塗り→仕上塗りと重ねます。
徐々に深みが増してきます。

足踏みミシンのテーブル 製作工程

足踏みミシンのテーブル



昔懐かしの足踏みミシンの脚部を使用してテーブルを作成しました。

天板:ブラックウォルナットの無垢一枚板。
足材:鋳鉄:足踏みミシンの脚部
仕上:ペーパー
塗装:摺漆



脚部は重いミシンを支えるために鋳鉄で作られており、
スタイリッシュな見た目とは異なり剛強です。

そこで厚さ60㎜の一枚板を乗せる事にしました。



大きな無垢板を入れたので、
天板裏に吸付桟を入れて乾燥収縮による動きを制御しています。



割れに契加工を施しています。



漆を何度も塗り重ねて仕上げます。
生地固め→中塗り→仕上塗りと重ねます。
徐々に深みが増してきます。


栃の食卓 ダイニングテーブル 製作工程



 栃の食卓 

  用途  ダイニングテーブル
  縦横高 900×1800×800㎜
  樹種  楢 栃(天板)
  仕上  オイル仕上





脚材を木取りします。



ホゾ穴を開けます。



ホゾ加工をして整形します。



組み立てると、脚の完成です。



天板の耳を落として、
平面レベルを出し、
二枚矧ぎ加工を施します。



接着面が強くなるように、
雇実継ぎ(ヤトイザネツギ)とします。
接着したら一晩寝かせます。



反り止めの吸い付き桟加工を施します。
この吸い付き桟を入れる事で、
板が呼吸して伸び縮みしながらも、
平面度を保つ天板になります。
更には年々構造が強く締まってくる机になります。



小口割れに、契加工を施します。



脚を天板の吸付き桟に取り付けて完成です。



天然オイルを使用し、
吹き上げと磨きを繰り返して、
艶を出していきます。

楠による造形

今回は楠による造形です。
直径80㎝の大径木を使います。



クスノキは気乾比重が0.52、
防虫効果のある樟脳油を含み削るといい香りがします。
交錯木理になっており木目は独特の表情になります。
九州に多く生息しており巨木が多く、
御神木となっているものも多いです。

図面を起こした所、
厚み7寸以上の材料が必要な事が分かりました。
出来れば丸太を割り付けたままの状態で、
乾燥されたクスノキが欲しい所です。


通常木材は、原木を盤や角に製材した後、天然乾燥します。
まれに、お面用などとして、丸太を割った状態のままで乾燥されているものもあります。

今回はこれを求めて製材所を歩きました。

大断面のままの木は割ってみて初めて中が分かりますので緊張します。
外観目視からでは把握出来ない部分が多いです。



途方もない歳月が、一同に会する瞬間です。
辺り一面にカンフルが立ち込めます。


型紙を当てて、木取り墨を付けて、
荒割りを入れて行きます。


外周に中仕込鉋・仕上鉋を掛けて行きます。
表面にクスの杢が浮いてきます。



鉋屑に囲まれて、
一つの形が生まれて来ます。
10年先への乾燥収縮を計算して、
最後のRを付けていきます。


製作中、
工房にはカンフルが立ち込めていました。

呼気と吸気の合間に、
一振り、
鉋を引きました。
出てきた鉋屑が滞空している合間に、
また、
カンフルに浸りました。



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