中村理木工所@くわとちょうな

『天然・指組・漆塗』 自然が生み出す流れに乗って、千年先まで続くモノ作りを目指しています

   

欅の長平皿  ケヤキのナガヒラザラ


欅の長平皿 ができました。

  用途   菓子皿 お茶受け
  縦横高 約100×210×7(㎜)
  樹種  欅 ケヤキ
  仕上  荏胡麻油

仕上げは荏胡麻油を使ったオイルフィニッシュになります

杢の入った欅の厚板を、
真ん中で鋸挽きして二枚にしております。
元々一枚の共材ですので木目が通っております。
開くとブックマッチになります。


この欅は製材後、
通風のある倉庫の中で、
15年間天然乾燥されております。

欅の平皿 ケヤキのヒラザラ


欅の平皿 ができました。

  用途   菓子皿 お茶受け
  縦横高 約80×80×6(㎜)
  樹種  欅(ケヤキ)
  仕上  荏胡麻油

仕上げは荏胡麻油を使ったオイルフィニッシュになります。

杢の出が強いです。

この欅は製材後、
通風のある倉庫の中で、
15年間の天然乾燥されていました。

光の当たり方で表情がクルクルと変わります。


その場で回転させると杢が動きます。



黒柿の盆 製作工程 全編

今回はお盆を作ります。

使う木は黒柿の一枚板です。


黒柿は不思議な木です。
100年以上の老木でも全てが黒くなるというわけではなく、
その発生率は1/1000を下回るとも言われています。
黒くなるのは、
柿渋のタンニン成分に由来する、
とも言われていますが、
多くは謎に包まれている不思議な木です。

そんな貴重な黒柿を、今回は無垢の一枚板でお盆にします


まずは木取り墨を付けます。
左二枚は無垢一枚板でお盆が取れます。
右は二枚矧ぎのお盆が取れます。


墨通りに木取りします。
端材は平皿と箸置きになる予定です。(←黒柿の平皿できました


鉋で平面を出して行きます。
黒柿はその白と黒の部分で収縮率が異なり、
乾燥収縮による変形が大きく出ます。


この溝に足と反り止めを兼用した吸付桟が入ります。
黒柿は硬いのですが目切れが飛びやすいので、
慎重に蟻加工を施します。



お盆の木胎が出来てきました。

木目がつながっており、
一組のお盆として一体感があります。


この後漆を重ねて、艶を出して参ります。
仕上がりまで今しばしお待ち下さい。

Primitive Low Stool 太古の腰掛け 製作工程

今回は、Low Stool(腰掛け)を作りました。



Low Stoolは座面の低いちょっとした腰掛け椅子です。

ボリュームがコンパクトに収まるため、
造形的要素が強いです。

座板は厚み15㎝の板から削り出します。
座面が低いのですが立ち上がり易い工夫も必要になります。

縮杢のよく出た厚板です。
材はセンダン(栴檀)です。


杢の出ている所を座板に重ねながら、
耳を落とします。


同時に足材も木取り→整形→鉋掛けしていきます。
一本だけ鮮明に杢が浮いてきました。


座板に足のホゾ穴をあけて行きます。


座板に座繰りを入れて行きます。
身体にずっと接する部分ですので、
感じを見ながら近づけて行きます。


座板の裏に鉋を掛けると材料は完成です。
裏も激しく杢が出ています。


完成組み立てです。
楔を座板と同じ共材で作成します。



ホゾとほぞ穴のサイズ調整について、
初めスッと入り、
中程からきつく、
最後は叩き込む様に
すり合わせします。(←詳しくは『ホゾとほぞ穴加工』をご参考下さい。)


足のホゾに楔を打ち込んでいきます。


一晩寝かせて、
完全に接着材を乾かします。


ホゾの出っぱりに鉋を掛けます。



ここから最後の仕上げに入っていきます。


無垢一枚板のコタツ天板 製作工程

炬燵(コタツ)の天板を、
無垢の一枚板で作ります。



コタツの天板は通常、
熱が加わる事から、
枠組みにされおり、
多くは集成材で作られております。
これを一枚の板のみで作るには、
板厚で変形に対応する必要が出てきます。

まずは天板の木取りです。
巾1m×長手3.5mの大天板から木取りします。
樹種はセンダンです。(栴檀)



墨付けは、墨壺と墨差しにて行います。
墨壺はクラシカルな道具ですが長手の距離に関係なく、
シッカリと墨を付けることが出来るので便利です。
墨は香りも良いです。



墨付けの墨に丸鋸のガイドに合わせて耳を落とします。
注意点は材の動き(刃を締め込む方向)と耳の落下です。
楔とクランプを使いながら静かに切り落とします。



10年を超える天然乾燥により反りやウネリが出てきます。
これを鉋で落として行きます。
縦横の波と対角の波を落ち着かせて行きます。
使う鉋は3種類、荒→中仕込→仕上です。



最後は横から光を入れて、
細かい仕上げをして行きます。

テーブル天板の重量計算

今回はテーブル天板の重量計算(概算)です。
やり方は簡単、

体積×比重×1000(kg)

を計算するだけです。

それではやってみましょう。


板のサイズは、
長さ1.2m×巾80㎝×厚み6㎝です。

この単位をメートル(m)に揃えると、
1.2×0.8×0.06 になります。
電卓で計算すると、
1.2×0.8×0.06 = 0.0576になります。 

これがこの一枚板の体積、
0.0576㎥ です。

これにこの木の比重0.6を掛けると重さが出ます。
(この比重は樹種により決まっています※)
0.03456トンです。
分かりやすくするために、
1000を掛けてキログラム(kg)に直すと、
34.56kgとなります。
つまりこの板の重さは、
35kgです。

厳密には木の乾燥具合で変わってきます。
概算を出すだけなら簡易計算で充分です。



おさらい
木の重さ=      体積           × 比重 × 1000(kg)
               =1.2×0.8×0.06 ×   0.6  ×1000
               ≒35 kg



※比重について
比重は樹種により異なります。
ざっくり分けると、
広葉樹は重くて > 針葉樹は軽い です。
概算での比重は、
広葉樹0.7
針葉樹0.4
にて計算します。






天板(巾1.3m×厚15㎝)の製材

今回は天板の製材です。
巾1.3m×厚15㎝。大きいです。
重量は約270kg。
テーブル天板の重量計算はこちら
これを厚み6.5㎝の天板にします。


高さ1.4mが挽ける大型製材機にセットします。
製材機の限界値に近くなってくると、
セットの仕方も重要になってきます。
これだけダイナミックな帯鋸を、
1/10㎜で制御します。


この板は10年以上天然乾燥されたものです。
乾燥収縮によりウネリが出ています。
これをスリナオシで取り除きます。
レーザーで面の照準を出し、板を据え付けた後、帯鋸で削ぎ落とします。



平面が出た所で天板を裏返し、
基準面を製材機に据え付け、
ここから6.5㎝づつスライスして行きます。


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