中村理木工所

『天然・指組・漆塗』 自然が生み出す流れに乗って、 千年先まで続くモノ作りを目指しています

   

栃の無垢板 ダイニングテーブル 製作工程



 栃の食卓 

  用途  ダイニングテーブル
  縦横高 900×1800×800㎜
  樹種  楢 栃(天板)
  仕上  オイル仕上





脚材を木取りします。



ホゾ穴を開けます。



ホゾ加工をして整形します。



組み立てると、脚の完成です。



天板の耳を落として、
平面レベルを出し、
二枚矧ぎ加工を施します。



接着面が強くなるように、
雇実継ぎ(ヤトイザネツギ)とします。
接着したら一晩寝かせます。



反り止めの吸い付き桟加工を施します。
この吸い付き桟を入れる事で、
板が呼吸して伸び縮みしながらも、
平面度を保つ天板になります。
更には年々構造が強く締まってくる机になります。



小口割れに、契加工を施します。



脚を天板の吸付き桟に取り付けて完成です。



天然オイルを使用し、
吹き上げと磨きを繰り返して、
艶を出していきます。

楠による造形

今回は楠による造形です。
直径80㎝の大径木を使います。



クスノキは気乾比重が0.52、
防虫効果のある樟脳油を含み削るといい香りがします。
交錯木理になっており木目は独特の表情になります。
九州に多く生息しており巨木が多く、
御神木となっているものも多いです。

図面を起こした所、
厚み7寸以上の材料が必要な事が分かりました。
出来れば丸太を割り付けたままの状態で、
乾燥されたクスノキが欲しい所です。


通常木材は、原木を盤や角に製材した後、天然乾燥します。
まれに、お面用などとして、丸太を割った状態のままで乾燥されているものもあります。

今回はこれを求めて製材所を歩きました。

大断面のままの木は割ってみて初めて中が分かりますので緊張します。
外観目視からでは把握出来ない部分が多いです。



途方もない歳月が、一同に会する瞬間です。
辺り一面にカンフルが立ち込めます。


型紙を当てて、木取り墨を付けて、
荒割りを入れて行きます。


外周に中仕込鉋・仕上鉋を掛けて行きます。
表面にクスの杢が浮いてきます。



鉋屑に囲まれて、
一つの形が生まれて来ます。
10年先への乾燥収縮を計算して、
最後のRを付けていきます。


製作中、
工房にはカンフルが立ち込めていました。

呼気と吸気の合間に、
一振り、
鉋を引きました。
出てきた鉋屑が滞空している合間に、
また、
カンフルに浸りました。



欅の長平皿  ケヤキのナガヒラザラ


欅の長平皿 ができました。

  用途   菓子皿 お茶受け
  縦横高 約100×210×7(㎜)
  樹種  欅 ケヤキ
  仕上  荏胡麻油

仕上げは荏胡麻油を使ったオイルフィニッシュになります

杢の入った欅の厚板を、
真ん中で鋸挽きして二枚にしております。
元々一枚の共材ですので木目が通っております。
開くとブックマッチになります。


この欅は製材後、
通風のある倉庫の中で、
15年間天然乾燥されております。

欅の平皿 ケヤキのヒラザラ


欅の平皿 ができました。

  用途   菓子皿 お茶受け
  縦横高 約80×80×6(㎜)
  樹種  欅(ケヤキ)
  仕上  荏胡麻油

仕上げは荏胡麻油を使ったオイルフィニッシュになります。

杢の出が強いです。

この欅は製材後、
通風のある倉庫の中で、
15年間の天然乾燥されていました。

光の当たり方で表情がクルクルと変わります。


その場で回転させると杢が動きます。



黒柿の盆 製作工程 全編

今回はお盆を作ります。

使う木は黒柿の一枚板です。


黒柿は不思議な木です。
100年以上の老木でも全てが黒くなるというわけではなく、
その発生率は1/1000を下回るとも言われています。
黒くなるのは、
柿渋のタンニン成分に由来する、
とも言われていますが、
多くは謎に包まれている不思議な木です。

そんな貴重な黒柿を、今回は無垢の一枚板でお盆にします


まずは木取り墨を付けます。
左二枚は無垢一枚板でお盆が取れます。
右は二枚矧ぎのお盆が取れます。


墨通りに木取りします。
端材は平皿と箸置きになる予定です。(←黒柿の平皿できました


鉋で平面を出して行きます。
黒柿はその白と黒の部分で収縮率が異なり、
乾燥収縮による変形が大きく出ます。


この溝に足と反り止めを兼用した吸付桟が入ります。
黒柿は硬いのですが目切れが飛びやすいので、
慎重に蟻加工を施します。



お盆の木胎が出来てきました。

木目がつながっており、
一組のお盆として一体感があります。


この後漆を重ねて、艶を出して参ります。
仕上がりまで今しばしお待ち下さい。

Primitive Low Stool 太古の腰掛け 製作工程

今回は、Low Stool(腰掛け)を作りました。



Low Stoolは座面の低いちょっとした腰掛け椅子です。

ボリュームがコンパクトに収まるため、
造形的要素が強いです。

座板は厚み15㎝の板から削り出します。
座面が低いのですが立ち上がり易い工夫も必要になります。

縮杢のよく出た厚板です。
材はセンダン(栴檀)です。


杢の出ている所を座板に重ねながら、
耳を落とします。


同時に足材も木取り→整形→鉋掛けしていきます。
一本だけ鮮明に杢が浮いてきました。


座板に足のホゾ穴をあけて行きます。


座板に座繰りを入れて行きます。
身体にずっと接する部分ですので、
感じを見ながら近づけて行きます。


座板の裏に鉋を掛けると材料は完成です。
裏も激しく杢が出ています。


完成組み立てです。
楔を座板と同じ共材で作成します。



ホゾとほぞ穴のサイズ調整について、
初めスッと入り、
中程からきつく、
最後は叩き込む様に
すり合わせします。(←詳しくは『ホゾとほぞ穴加工』をご参考下さい。)


足のホゾに楔を打ち込んでいきます。


一晩寝かせて、
完全に接着材を乾かします。


ホゾの出っぱりに鉋を掛けます。



ここから最後の仕上げに入っていきます。


無垢一枚板のコタツ天板 製作工程

炬燵(コタツ)の天板を、
無垢の一枚板で作ります。



コタツの天板は通常、
熱が加わる事から、
框組にされたり、
集成材で作られたりします。

これを一枚の無垢板のみで作るには、
板厚で変形に対応する必要が出てきます。

まずは天板の木取りです。
巾1m×長手3.5mの大天板から木取りします。
樹種はセンダンです。(栴檀)
今回は中杢(ナカモク)を選択しました。
主張せずとも存在感を宿すナカモクです。



墨付けは、墨壺と墨差しにて行います。
墨壺はクラシカルな道具ですが長手の距離に関係なく、
シッカリと墨を付けることが出来るので便利です。
墨は香りも良いです。



墨付けの墨に丸鋸のガイドに合わせて耳を落とします。
注意点は材の動き(刃を締め込む方向)と耳の落下です。
楔とクランプを使いながら静かに切り落とします。



10年を超える天然乾燥により反りやウネリが出てきます。
これを鉋で落として行きます。
縦横の波と対角の波を落ち着かせて行きます。
使う鉋は3種類、荒→中仕込→仕上です。



最後は横から光を入れて、
細かい仕上げをし、
漆をかけて仕上げます。(←漆掛けました)

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